ものぐさ旅日記

ふらーっと出かけて いろいろ書きます 

光と影22


吉原についてはこの本が簡潔で面白くわかりやすい





図説 吉原入門


amazonの古書で手に入る


著者の永井義男氏は主に江戸期の時代考証家


多くの文献を基に解った人が書く文章は明瞭で理解しやすい



この本からの引用、転載ですが


吉原遊女のライフサイクルの図表が感慨深い




全ては身売りから始まる


貧農の娘から没落武家の嫁、娘まで


本人の意志とは無関係に売られ


前借金で縛られながら親兄弟、夫、子供のために身を売ったのである



10代半ばにデビューし27歳で年季明け


病気等で借金がかさみいつまでも年季が明けないものも多かった



ハッピーエンドの身請けはほんのひとつまみで


年季明けで吉原を出ても社会生活は難しかったと言われる


やはり食うに困り結局、岡場所の女郎や


果ては夜鷹まで私娼として働く者も多かった



残念ながらこの国では


女性のセーフティーネットが風俗産業であることは今も変わらないように思える

光と影21


浄閑寺の続き






土手・日本堤は浅草からこのあたりまで続いていたとのこと







本堂の横から墓地を通ると


新吉原総霊塔がある


元吉原は明暦の大火前の幕府公許の遊郭 日本橋人形町あたりにあった


大火以降今の吉原に押しやられたので新吉原






台座が広い納骨室になっており 


横の排気口から白磁の骨壺が積み上げてあるのが見える


改葬、合祀された当時のままなのだろう

光と影20


南千住からぶらぶら散策に戻ります


バスで三ノ輪駅で降りて


国道4号線の日光街道を常磐線のガードに向かって進んで


その手前を右にそれる


そこに投げ込み寺の浄閑寺がある 浄土宗






投げ込み寺の説明文





幕末の安政江戸地震で亡くなった


遊女達の屍が持ち込まれたお寺ということか


投げ込み同然といのはどういう状況だったんだろうなあ



安政の大地震についてのwikipediaの記事は参考になる


安政期に頻発した大地震のまとめに戦慄する



今も阪神大震災から続く地震の活動期に入っていることを


意識しておくことは大切だと思う



浄閑寺の史跡


吉原絡みのも多い