光と影29
日光街道を北に歩くと
ぽかーんと開いた異空間
何か時間が止まったような錯覚
曹洞宗 円通寺
巨大な観音様も何かちょっと違和感
黒門がある
その向こうに墓石がある
黒門には無数の弾痕
大政奉還 奉還幕府の位置止むなりと覚えた 1867年
薩長土肥の討幕運動 明治政府樹立
その後の新政府軍VS旧幕府勢力の内戦が戊辰戦争 1868-1869年
鳥羽伏見の戦いに敗れて 幕府勢力は敗走
徳川慶喜はこの黒門のあった徳川の菩提寺 寛永寺に謹慎
慶喜の下に抗戦派の幕臣が集うが
錦の御旗を掲げて新政府軍が江戸城に進軍 無血開城
慶喜は水戸へ去り幕臣は彰義隊を結成し徹底抗戦モード
ついに上野戦争 主無き軍団は半日で瓦解する
幕臣達は戦いつつ北に敗走
戊辰戦争は箱館戦争で終結した
勝てば官軍 負ければ賊軍
この現実は厳しく旧幕府軍の幕臣達の亡骸は
新政府軍の手前、誰も引き取り手はなく
晒され続けた
この円通寺の仏磨和尚を神田の商人で義侠の人 三河屋幸三郎が支援し
ようやく埋葬、供養に至った
戦死した官軍兵士は靖国に祀られ
幕臣達はこの地に眠っている
供養か、手向けか 明治40年に寛永寺の黒門がこの地に移された
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