ものぐさ旅日記

ふらーっと出かけて いろいろ書きます 

光と影16

土手の伊勢屋の向かいは吉原


見返りの柳


先日の錦絵にも描かれてた 


吉原帰りの遊客がここまで来ると名残り惜しくて振り返って大門を見た







錦絵の時代から植え継がれてるみたい


見返れば 意見か柳 頬を打ち


未練もあるけど女遊びにうつつを抜かすことに対して


後ろめたさもあるということか



この屈曲した道が吉原大門に続く





もちろん吉原大門は今となっては地名のみ





女郎の出入りは逃亡防止のためこの大門で厳しくチェックされた 



今は言わずと知れたおソープ街の吉原に少し入って 


右に抜けると 樋口一葉旧居跡





樋口一葉は明治24年7月にここに移り住む


妹のくにとともに


遊郭の針仕事で生計を立てた


ここでの見聞が たけくらべに生かされている


明治27年12月の 大つごもりの発表からの14ヶ月が


奇跡の14ヶ月と言われる執筆活動期間


明治29年4月頃より咽頭の腫れを自覚して闘病生活に入る


肺結核と肺外結核の症状も厳しかったのだろう


同年11月23日 24年の生涯を閉じる  


経済的にも健康にも恵まれない中での執筆だった



台東区立樋口一葉記念館







金にさんざん苦労した人が5000円札になったんだなあ



一葉忌は初冬の季語らしい


文京区の赤門の向かいの法真寺(生家の隣とのこと)と


この記念館でイベントがある