ものぐさ旅日記

ふらーっと出かけて いろいろ書きます 

光と影3


回向院に入ってすぐ 右の壁に観臓記念碑がある





1771年の杉田玄白らの腑分け(刑死者の解剖)の見学と


その後の解体新書の出版までを顕彰した碑




解体新書の表紙絵を形どった記念碑






杉田玄白とこの地のゆかりは深く


玄白の日記、鷧斎日録には吉原への往診がしばしば記録されている



打ち首の刑死者を用いた腑分けの他に


小伝馬町の牢屋敷と小塚原の刑場には


刀の試し切りを行うという機能もあった


江戸前期より一手に引き受けたのが山田浅右衛門家で


試し切りを終えた刀にはその旨を記した銘が刻まれた



刑死者はあくまで無縁であり


腑分けと試し切りに供せられた遺体は


縁者に渡らぬようにこの地に埋葬、供養された